白衣のポケットに入らない話 by スミシー医ハーサカ

医師になるまでと医師になってからを綴ります。

【若手医師向け】学会参加の完全ガイド|準備から発表本番まで

こんにちは、スミシー医ハーサカです。

今回は医師なら誰しも一度は経験しなくてはならない学会発表をテーマにお話ししていきたいと思います。

世の中には毎月のように学会に演者として参加あるいは招待される先生もいらっしゃり、

そのようなご高名な方には遠く及びませんが、私も同年代と比較すれば場数は踏んできている方だという自覚があります。

しかし、誰しもに「初めて」は存在し学会デビューの瞬間は皆等しく迎えます。

初めての学会発表は右も左もわからず不安でたまらないという人も少なくないはず。

そんな方に向けて、学会参加のいろはについて簡単にお話しします。

初めにお断りですが、私はしがない内科医ですので、

外科系の学会や遠方・海外の学会まで把握しておりませんので悪しからず。

 

 

学会発表ロードマップ

  1. 共有すべき学びのある症例との出会い
  2. 指導医と参加する学会の選定
  3. 抄録づくり
  4. 応募演題登録・採択
  5. 発表スライド/ポスター作成
  6. 予行演習
  7. 発表スライド/ポスター登録
  8. 発表本番
  9. 論文化

学会発表の道のりはだいたいこのような感じになるかと思います。

経験値にもよるでしょうが、学会参加を決意してから演題登録・採択まで数ヶ月、

演題採択から本番まで1ヶ月といった感じでしょうか。

慣れてくると演題登録締め切り直前に参加が決まり、その残り数日で抄録を仕上げ、

学会の1週間くらい前から発表資料を作成し始め、結局は優秀賞を掻っ攫っていく、

なんていう離れ業を持った私の先輩のような達人も世の中にはいます。

本記事をご覧の方の多くはおそらく学会ビギナーのはずなので、そんな超人は置いておいて、堅実に進めていきましょう。

 

学会発表にふさわしい症例を見つけよう

発表症例はなんでも良いというわけではない

我々医師が参加する学会ではそれぞれ分野やテーマが決まっており、

それに関連するコメディカルの方々がたくさん参加されます。

つまり、会場にいるのはある程度以上の知識や経験をもった人たちなので、

日常よく遭遇する普遍的な症例では興味を持たれないどころか、演題として採択されない可能性が高いです。

しかし、Common diseaseであっても、珍しい経過や所見を認めた症例や、

気をつけないと大変な目に遭ってしまいかねないことのあった症例はむしろ面白いネタです。

学会の発表の様子はアーカイブされませんが、抄録は学会終了後も見ることのできる場合が多いので、

参加を検討している学会で過去にどんな症例が発表されているのか確認してみるといいでしょう。

周囲の上級医の反応を伺おう

発表症例の候補を探す上で、やはり先輩医師の意見は重要です。

経験の乏しい若手は日々勉強になる症例ばかりであり、発表の価値アリかもと錯覚してしまいがちです。

しかし悲しいことに年次を重ねるにつれなんてことのない症例だということに気付かされます。

聴衆ありきの学会ですから、初めて経験した症例でこんな学びがありました、という自己満足に終わる発表はNGです。

一緒に働く上級医たちが、「面白いなこれ」、「勉強になったわ」などと言う症例があれば良き発表症例の可能性があります!

学術活動に利用することへの同意を得よう

診療情報はぞんざいに扱ってはいけません。

学会発表や論文に利用する際には必ず患者本人(難しければ代理人)からその同意を得る必要があります。

珍しい疾患などでは個人情報を伏せていても患者の特定につながりかねないので要注意です。

学術活動に用いたい理由とそれに伴うリスクについてしっかりと説明した上で患者情報を取り扱うようにしましょう。

論文投稿の際にはジャーナル独自の同意書の提出を求められることがあるため、

あらかじめ独自の同意書にはサインを頂いておき、

追加で必要になった際に備えて代筆の許可も合わせて頂いておくと便利です。

(退院後に同意書のためだけに来院いただくなどなかなか出来ませんからね…)

 

指導医と参加する学会を決めよう

指導医を決めよう

若手医師の特権か制限か、学会発表や論文作成の際には指導医のお力をお借りしましょう。

一緒に患者を担当した上級医がいればまずはその先生にお願いしてみましょう。

もしそれが難しい場合は直属の上級医に依頼してみましょう。

なるべく発表したい患者のことを把握している先生が良いですね。

参加する学会を決めよう

学会の選び方はいくつかあります。

前提として内科的症例を外科系の学会に出すのはやめましょう。

最低限のテーマ、分野・領域は守りましょう。

もし専門医の取得のために演者として参加が義務付けられている学会があればそちらを検討しましょう。

内科医ならば内科地方会が一番ハードルが低くてデビュー戦には適しています。

症例によっては内科学会総会など全国規模の大きな学会で発表する価値があるかもしれません。

病院総合診療医学会やプライマリケア学会など総合診療系の学会もおすすめです。

それぞれ学会ごとに特色が異なるので色々参加してみると面白いと思います。

次の選び方は人によっては非難してきますが、開催場所で選ぶのもアリだと思います。

自分の出番や興味のある発表が終われば基本的にあとは自由時間なので、

旅行も兼ねた学会参加を計画するのもいいと思います。

(医局とかから交通費や宿泊費の援助があるとなお嬉しい!ナイショね)

それから開催時期や演題募集期間と自身のスケジュールの兼ね合いも大事です。

余裕を持って準備に臨めるようにうまく調整しましょう。

 

抄録を作ろう

抄録とは?

発表症例と指導医、参加する学会が決まれば抄録づくりに取り掛かりましょう。

学会発表するには自身の症例が演題として採択される必要があります。

抄録とは論文でいうところのAbstractであり、症例発表の抄録であれば、

「〇〇な症例で△△な経過になったがそれは××と考察した」みたいな感じで、

扱う症例とその考察内容まで、発表する内容をコンパクトにまとめて文章化したもののことをいいます。

研究発表であれば、「背景、目的、方法、結果、考察」をギュッと凝縮して書きます。

こうして自分の発表内容のまとめである抄録を提出し、

その学会で発表するにふさわしいかを主催者側に判断してもらいます。

抄録はこういう発表しますので当日はぜひお集まりくださいという発表広告ではなく、

それを読めばどんな発表内容なのかわかるものに仕上げる必要があります。

そして学会の優秀演題候補は抄録のみで選ばれるケースがほとんどなので

なんらかの賞を狙いたいときは一層クオリティを追求して抄録を完成させましょう。

抄録の基本

抄録は学会ごとに定められたフォーマットがあるはずなので、

学会ホームページなどを見て参加したい学会の指示に従って書きましょう。

症例報告なら①症例:年齢、性別、②主訴、③現病歴、④考察の構成となることがほとんどです。

もし研究結果の報告なら背景・目的・方法・結果・考察とIMRADに準じて記載します。

抄録を作る上で難しいのが字数制限です。

600〜800字程度の限られた字数内で考察まで書き切る必要があるため、冗長な表現や蛇足な情報は省き、

必要最低限の情報だけを選び取って文章を作りましょう。

(具体例は後ほどお示しします。)

指導医とのこまめな相談が大事です

先ほども言いましたが、発表内容とは異なり、良くも悪くも抄録はアーカイブとして保存されます。

つまり、変なものを世に出せばそれが未来永劫残り続けてしまうわけです。

恥をかかないためにも抄録には全力をあげて取り組みましょう。

その上で指導医とのこまめな擦り合わせは欠かせません。

初めての抄録はきっと自分の力だけではどう書いていいかすらわからず時間だけが経過すると思います。

でもそれは解法を知らない数学の問題と一緒で、さっさと答え(=指導医の意見)を見ましょう。

長い時間をかけて作り上げた抄録原稿を指導医に解体され全く別物に書き換えられた時の喪失感はえげつないです。

Wordが変更履歴で真っ赤になって返ってきた時の無力感は今でもはっきりと覚えています。

こうなると以後やる気やモチベーションを保つのが困難となるリスクがあるので、

行き詰まったら無理はしないで些細なこともで指導医に相談しましょう

そのため声をかけやすい上級医が指導医だとなお良いかもしれません。

 

演題を登録しよう

抄録が完成したら指導医以外の関係者にも確認してもらい指導を仰ぎましょう。

その関係者とは共同演者(論文でいうところの共同著者)を基本的には指します。

誰を共同演者とするかも大事な事項なので指導医と事前に相談しておきましょう。

全員のOKをもらったらいよいよ演題登録です。

多くの学会では学会HPに演題登録フォームが設置されているので、

そこにWordなどのテキストファイルからコピペするのが無難です。

Wordとフォームとで字数カウントが異なる場合もあるので、もし超過してしまったら頑張って削りましょう。

数文字程度なら同義語への変換などで対応可能な場合がありますが、

センテンス単位以上の修正が必要な場合は一旦登録を止めて指導医に確認しましょう。

 

発表スライド/ポスターを作ろう

晴れて演題が採択されたら発表用資料の作成を始めましょう。

(まず不採択にはならないので抄録作成段階から構想が頭の中に描けていることが理想です。)

本番の1ヶ月くらい前に採択結果が公表されることが多かったように思います。

発表には大きく分けて「ポスター発表」「口述発表(オーラル)」とがあり、発表資料の作り方が若干異なります。

ポスター発表

ポスター発表は文字通り、病歴や検査結果、臨床経過、考察などを一枚の大きな用紙にまとめて記載し、

それを聴衆に見てもらいながらプレゼンを行う発表形式のことを言います。

パワポのスライドを繋ぎ合わせて作る人もいれば、大きな1枚のスライドの中で作り上げる人もいます。

学会によってはテレビのような大きな画面にポスターのデジタルデータを表示する

「デジタルポスターあるいはeポスター発表」となることもあります。

紙などに印刷する手間が省けるのでデジタルポスターの方が私は好みです。

プレゼンの方法は指示棒などで説明箇所を示しながら最初の症例提示から考察の最後まで発表するものと、

ポスターを見た人からの質問に答えるところから始まる質疑応答型の2パターン存在します。

特徴的な画像データや効果的な図表があればとても見栄えの良いポスターに仕上がりますが、

文字列だけで魅力のないポスターになってしまうとせっかくの症例が台無しになりかねないのでビジュアルの工夫が命です。

口述発表

口述発表は皆さんがイメージするプレゼンに最も近いのではないかと思います。

PC画面あるいは提出したパワポをスライドショーで供覧しながら表示されるスライドに対応する口述を行っていくスタイルです。

スクリーンにスライドを映し出すためにポスター発表よりも会場は広く、

より多くの聴衆の前で発表しなければならないのでとても緊張します。

またスライドで扱う文字のフォント数は大きくすべきであり、文字だらけの煩雑でビジーなスライドはNGです。

発表資料の作り方

発表資料は基本的にPowerPoint(通称パワポ、PPT)で作成します。

発表用に提出する際にもパワポのまま出すことが多いですがまれにPDFで提出することもあります。

ひとまず学会の準備から発表本番までの流れを提示したいので、発表資料の作り方は後ほど改めてお伝えします。

 

予行演習を開催しよう

発表資料の準備ができたら予行演習を行いましょう。

指導医だけではなく他の担当医や上級医などにも加わっていただき、なるべく多くの人に参加してもらいましょう。

予行演習では、わかりやすく伝わりやすいプレゼンを制限時間内に終えられるかどうかを確かめるのも重要ですが、

スライドの内容やレイアウトなど視覚的情報のクオリティにこだわることも大切です。

できるだけ多くの上級医にチェックしてもらえるとより安心ですので、予行演習前にはあらかじめアナウンスをしておきましょう。

予行演習では行う時期も大切であり、学会本番あるいは発表資料提出期日(当日会場で提出する場合も多いです)の2週間くらい前に行えると

予行演習で得た改善点を反映させるのに十分な時間を確保できると思います。

 

さあ、学会の会場に乗り込もう!

発表に向けた最終調整を終えたらいよいよ本番当日です。

学会に参加する上で、発表自体に関する注意事項はたくさんありますが、

それ以外にも気をつけるべきことは案外多いので気を抜かずにいきましょう。

服装は基本的にはスーツが無難

発表者として学会に参加する場合にはスーツを着ていくのが無難です。

ドレスコードに厳しいわけではありませんが悪目立ちしないのが吉です。

色調も黒やネイビー、グレーなどが良いでしょう。

発表の予定がない場合にはカジュアルフォーマルくらいで良いと思います。

中にはスーツの方がかえって目立つ学会(例:プライマリ・ケア連合学会)もあるので、身近にいれば参加経験のある人に聞いてみるといいでしょう。

遠方の学会への参加は要注意

土地勘のない先で慣れない学会に参加するのは想像以上に負担が大きいです。

前泊が必要な場合には学会会場へのアクセスしやすさで宿泊先を選びましょう。

遠くても公共交通機関で簡単にたどり着ける方が、直線距離で近いよりも良いです。

ただ観光など学会とは別の目的があるような場合には、繁華街の宿を選ぶなどの選択肢もありでしょう。

そのほか気をつけるべき点として、開催される大会の規模に対して会場のある都市が小さい場合、

宿の部屋や新幹線の座席の競争率が高くなってしまうので学会参加が決まったらすぐにこれらの予約を済ませておくのがおすすめです。

領収書と参加証は無くさないように!

学会当日、会場に到着したらまずは入場処理を行いましょう。

学会によって異なりますが、学会会員証と参加費(現金)が必要となります。

(非会員でも参加できる学会では会員証はなくても大丈夫だと思います。)

(参加費は事前にオンライン決済ができる学会も存在します。)

入場手続きが終われば参加証とプログラムあるいは抄録集がもらえると思います。

参加証は宿泊費や移動費と同様に資金援助を受けるために必要なので無くさないようにしましょう。

また、参加証および抄録は専門医を取得する上で提出を求められることがあります。

一番良いのは帰宅してすぐ画像データをPDF化して保存しておくことです。

発表会場の下見をしよう

私の場合は、入場したらまず自分が発表を行う会場の下見に行きます。

発表前に他のブースに用事があるような時に自身の発表会場を確認しておくと迷わなくて済みます。

また、発表の際にその場の空気、雰囲気に飲まれないようにする効果も少しながらあります。

そして、参加するセッションの座長と呼ばれる役割の人に挨拶ができるとなお良しです。

座長とは各セッションごとに1人以上設けられ、司会や進行を行ってくださるほか、

発表者に対して質問を行い質疑応答の場を盛り上げるような役割を担っていただけます。

初対面であれば第一印象として好感を頂いていただける可能性もあり、

優秀演題候補に選ばれている発表前ならその受賞に影響があるかもしれません。

その際に名刺がもしあれば社会人としてのマナーは完璧でしょう。

PC登録

発表資料の事前登録がない場合は会場の特設ブースにて登録を行います。

登録は定められた時間内で行う必要がありますが一度提出すると基本的には変更は不可能なので、

最後の最後まで資料の修正を行いたい場合は終わるまで提出は控えましょう。

登録方法は学会によって異なるので事前のチェックが重要ですが、

パソコンとUSBメモリ、USBハブがあればどんな状況でも対応可能です

登録方法には、①自身のPCを登録する方法、②パワポあるいはPDFを登録する方法、があります。

①の場合は自身のPCをモニタに接続して表示や動作の確認を行います。

②の場合はPCから直接あるいはUSBメモリから学会側のPCにデータを移し、モニタにて表示・動作の確認を行います。

以前はMacだと文字化けなどの不都合が多かったようですが、最近ではほとんどないようです。

口述発表の場合ではこの時に使用するモニタが発表本番で使用するものと同一のものであることがほとんどですので、

スライドショーの操作なども合わせて確認しておきましょう。

ポスター(非デジタル)の場合はPC登録の代わりに発表ブースにポスターを設置します。

出番までにすべきこと

自身の発表までに必ずしなければならないことの大体は以上です。

あとはお手洗いを済ませたり想定質問への回答の復習をしたりといったところでしょうか。

口述発表の場合では、次発表者席が設置されているはずなので、前の人が登壇したらその席に移動しましょう。

ポスター発表の場合は座長・発表者・関係者・聴衆が発表者のポスターを囲うように立ち並ぶので、

自分の番が来たら自分のポスターの前に進み出ましょう。

 

いざ、本番!

登壇したらあとは準備してきた通りプレゼン内容を話すだけです!

なお、パワポの発表者ツールおよびメモ欄は使えないことがほとんどなので注意です。

しかし良いプレゼンにはメモに頼らず聴衆の目を見て話すことが重要となるので、

カンペはなしで発表できるととても印象が良いです。

アドリブに任せた発表は緊張などのイレギュラーできっとうまくいかないので、

原稿を何度も朗読するなどしてセリフを完璧に頭の中に叩き込む方が無難です。

 

発表者の位置に着いたらタイマーが時間のカウントが開始されます。

演題名や発表者の名前や所属は座長が読み上げてくださる場合が多いので、

よろしくお願いしますの一言とお辞儀を済ませたらそのまま発表を始めましょう。

口述発表の際はモニタなどに残り時間が表示されていたり、

残り1分間と時間超過を知らせるランプが設置されていたりします。

特に受賞を狙う際は制限時間の遵守も重要なので可能ならきちんと確認しましょう。

 

プレゼンが終われば質疑応答が始まるので立ち去らず気をつけの姿勢で待ちましょう。

質疑は会場の聴衆あるいは座長から頂きますが、聴衆から質問がない場合には座長が何らかの質問を投げかけてきます。

質問者の中にはこちらの発表の意図を適切に汲んだ良質な質問をくださる人もいれば、

無理やり自分の専門とこじつけたり意図から離れたりした意地悪な質問をする人もいます。

たとえどんな質問であっても頂戴した際には「ご質問ありがとうございます」などと感謝の意をまず伝えてから回答しましょう

そして譲歩の表現を使うなどして相手へのリスペクトのある返答を心がけましょう。

もし回答に困った際には無理やり答えるのではなく

「わかりません」「不勉強で申し訳ありません」「今後の課題とさせていただきます」「勉強になります」などと素直に伝えましょう。

 

論文化までが学会です!

残念なことですが、多くの先生が学会発表を終着点として捉えているようです。

しかし、学会で発表するだけの教育的価値のある症例なので可能な限り論文化してこの世に残しましょう

私自身もこれまで発表してきた症例や研究内容はどれも論文化しています(一部はRejectされたままですが笑)。

学会発表をする上で考察に必要な文献は全て揃っているはずなので、

抄録と発表資料をうまく融合させて、論文形式にフィックスするだけです。

言うは易しであり実際にやってみると大変ではありませんが、一から論文化するよりは圧倒的に楽です。

論文には英文だけでなく和文もありますので、まずは和文でチャレンジしてみるのがいいかもしれませんね。

 

さいごに

今回は学会参加をテーマにお話しさせていただきました。

思ったよりボリューミーになってしまったので、抄録や発表資料の作り方は回を改めさせていただきたいと思います。

また近いうちに投稿しますのでそれまでお待ちください。

それではまたお会いしましょう!

おすすめ記事

 

【0歳育児】パパがやること完全ガイド|沐浴・ミルク・寝かしつけ・夜泣き対応まで

皆さまこんにちは、スミシー医ハーサカです。

前回は男性の家事についてお話ししました。

「イクメン」や「男性の育児休暇」など男性の家事や育児への参加が当たり前となった昨今ですが、

いきなり家事や育児をこなせるようになるわけではありません。

そんな新米パパに向けて今回は男性の育児についてお話ししたいと思います。

(本記事は商品リンクが複数あります。)

 

 

はじめに

我が子の誕生は何よりも喜ばしいことだと思います。

しかし、その裏で子育てに対する不安や悩みも抱えているのではないでしょうか?

おむつ替えやミルク、沐浴、寝かしつけ、夜泣きの対応などなど…

やるべきことはたくさんあってもやり方は誰も教えてくれません。

ただ、誰しもはじめは何もできないし分からないのが普通です。

育児でどうしたらいいのか分からない方へ、結論から言うと、育児はすべて習うより慣れろです。

あれこれ考えたり悩んだりせずに挑戦して見ましょう。

この記事を見ることでなんとなくのイメージを掴んでチャレンジして少しずつできることを増やしていきましょう。

 


1. 新生児期(0〜1ヶ月)パパがやること一覧

子どもが生まれてからの4週間を新生児期と呼びますが、この時期は赤ちゃんとママが無事に過ごせることが最重要事項です。

この間に育児の基本を習得することで出産後のママを十分に労わりつつ今後の育児を円滑に行えるよう準備していきましょう。

1-1. オムツ替え:最初に覚えるべき基本

新生児のおむつ替えは1日10回を超えることも少なくありません。

パパが頑張ることでママの負担は確実に軽減されることでしょう。

うんちの匂いに苦手意識がある人もいると思いますが、ミルク期のうんちは臭くないので安心してください。

おむつ替えで大事なのは必要なものを子どもの周りに用意してからおむつを脱がすことです。

・新しいおむつ ・お尻拭き ・防臭袋(食パンの袋でもいいらしい) は最低限必要です。

・シーツ(ペット用がリーズナブル) ・お尻スプレーがあるとなお完璧です。

しっかり服の裾を上に寄せて汚れないようにしてからおむつを破ります。

両足を片手で持って子どもの頭の上の方に持ち上げてお尻の背中側も拭けるようにします。

特に女の子はうんちが尿道に入らないよう拭き取る向きに注意が必要です。

男の子はおしっこが顔面目掛けて飛んでくることがあります笑

拭き取ったお尻拭きはおむつの上に置いておき、拭き終えたらおむつにくるんで防臭袋に入れて捨てます。

この防臭袋に入れる間にうんちやおしっこの不意打ち爆撃にあうリスクがあるので

新しいおむつを履かせてから袋詰めを行うのが安全です!

足を通すところに自分の手を通すようにおむつを持つことで子どもの足におむつを通しやすくなります。

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1-2. ミルク(哺乳瓶):作り方・温度・片付けまで

ミルク(授乳)もパパの大事なお仕事です。

毎回母乳をあげられないこともありますし、母乳が出ない分ミルクを与える時こそパパの出番です。

ミルクの作り方はミルク缶などに記載があるのでそれに従いましょう。

ミルクを溶かすには殺菌の目的もあり熱湯を使いましょう。

ミルクが溶けたら瓶の外側から流水をかけるなどして人肌程度に冷まします。

溶かすのに最低限のお湯を使って残りは冷えたミルク用水を使うと冷ますのが楽で便利です。

哺乳瓶にはガラス製とプラスチック製がありますが、ガラス製の方がミルクの温度を感じ取りやすいのでおすすめです。

パパが注意すべきは飲み終えた哺乳瓶をほったらかしにしないでちゃんと片付けまでしなければならないことです。

飲ませるごとに洗うのはコスパが悪いので哺乳瓶は複数揃えておいて、何本かシンクに溜まったらまとめて洗ってミルトンに浸けましょう。

なおミルクはたくさんの種類がありますが特にこだわりがなければ産院で飲んでいたものを継続するのが無難だと思います。

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1-3. 沐浴:安全に回す手順(準備→入浴→着替え)

沐浴は最初こそ緊張すると思いますが、お風呂はパパが入れている家庭も多く、

沐浴の頃からパパが担当していれば少なくとも1つは決まった役割を担うことができます。

おむつ替えもそうでしたが沐浴も替えのおむつと服、タオル、ガーゼ、ソープ類、保湿剤などを事前に準備しておく必要があります。

沐浴用に用意したベビーバスに人肌程度に調節したお湯の準備も怠らないようにしましょう。

具体的な沐浴の方法については産院でや出産前のプレママ・プレパパ教室で教えてもらうか、

参考書やYoutubeなどの動画を参考にするといいかもしれません。

昔は沐浴の際に耳を閉じるようにしていたそうですが今はそんなに気にしなくても良いと言うのが定説です。

保湿に関してはかかりつけ医によっては意見が割れるところですが、

肌トラブルは食物アレルギーとの関連も知られており我が家では積極的にベビーミルクなどでスキンケアを行っています。

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1-4. 抱っこ・あやし:泣き止まない時のチェックリスト

泣き止まない時にはイライラする気持ちを抑えてまずは状況を整理しましょう。

赤ちゃんの気持ちになって今どうして泣いているのかを探りましょう。

普段の様子から分析していつも決まったタイミングで泣いているのであれば、眠たいとかお腹が空いてるなどが考えられます。

そうでないならばおむつの交換など何かしらを要求していることが多いのでいつものリクエストから判断しましょう。

それでも原因が判明しない場合にはとことんあやすしかないですね苦笑

普段どれだけ子どものお世話をしていたとしてもあやすことができず、

ママにバトンパスした瞬間に泣き止むケースもありますが母性に叶うはずはないと割り切りましょうね…。

1-5. ママの回復を助ける行動(産後を“守る”タスク)

ここまでは子どものお世話について語ってきましたが、特に産後はママのケアも並行して行いましょう。

妊娠・出産は計り知れないほど身体と心にダメージを与えるので、産後すぐに回復するはずがありません。

(産後すぐに元気はつらつと活動しているママさんをたまに見かけますが…)

体力を使うことは絶対させない勢いで家事育児を全力で行いましょう!

また、心のケアも必要で妻に合わせた精神的な配慮が産前よりも必要になります。

いらない言動は慎むほか、義理の両親と妻との間での立ち振る舞いも重要な課題です。

寅さんではありませんがこの時の「男はつらいよ」です。

 

2. 0歳育児の山場「夜泣き・寝かしつけ」攻略

2-1. パパだと泣くのはなぜ?

パパがどれだけ子育てにコミットし子どもに懐かれていようとも、

「ママ〜泣」とママを探してギャン泣きしたり寝室を離れたりすることがあります。

やはり母親と子どもとの間には父親と子どもとの間にはない特別な何かがあるに違いありません。

ですのでママを求めて泣かれた際には潔く諦めてママを頼りましょう。

必要なのはママじゃないといけない状況を減らすための日々の努力です。

2-2. 寝かしつけ成功率を上げる3つの準備

寝かしつけを成功させるには以下の3点に留意しましょう。

  • 部屋(暗さ・音):好みの暗さ(真っ暗or常夜灯)、音(無音、微音、胎内音)

  • 時間(同じ流れ):ルーティンを作ろう

  • 刺激(スマホ/遊びの切り上げ):親のスマホやテレビの扱いには注意

子どもによって寝付きやすい部屋の暗さや音の大きさがあるのでよく観察しましょう。

ベッドメリーなどには体内で聴いていた音を再現したものを流してくれるものもあります。

我が家では「お風呂→絵本の読み聞かせ→就寝」というねんねルーティンを実践しています。

そうすることで子どもに寝る時間だということを認識させるのです。

スマホの扱い方は特に難しく、子どもをコントロール下におくためにはスマホで動画を見せるなど、

スマホの力を借りざるを得ない場合もありますが、

スマホに頼りすぎると子どもがスマホに依存してしまいます。

布団に誘き寄せる時やギャン泣きして手に負えない時などに限定して使用するのがいいかもしれません。

寝かしつけについて、我が家ではこちらの本を参考にしました!

2-3. 夜泣き対応の役割分担

特に共働き夫婦では、夜泣き時にパパとママのどちらが起きて対応するのかは大きな問題です。

仕事とは別にシフトの巡りの早い当直をこなしているようなものです。

1人は子どもと一緒に寝てもう1人は別室でぐっすり寝るという家庭もあれば、

子どもが泣いたら夫婦一緒に起きるという家庭もあるかと思います。

正解はないので各家庭環境を踏まえて夫婦でよく相談しましょう。

完母(完全母乳)の方は授乳で夜泣きした場合には必ずママが起きないといけないのですが、

連日の夜泣きで体力的に限界の場合などには夜中だけはミルクを許容するなどの対応も必要かもしれません。

私の場合、私が少しショートスリーパーであることもあり、

妻と一緒に起きて妻の胸の張りや体力を見てどうするかを判断していました。

 

3. 月齢別:パパ育児のやること

赤ちゃんの発達には個人差が大きいのでここからは目安です。

3-1. 0〜3ヶ月:生活の基礎を作る(睡眠・授乳・沐浴)

赤ちゃんの睡眠と授乳、そして沐浴のタイミングに応じた家族の生活の基盤を作ることを心がけましょう。

慣れないことばかりとは思いますが、親も子どもと一緒に成長していけばいいのです。

3-2. 4〜6ヶ月:リズム化と負担軽減

子どもの生活リズムが見えてくる頃合いなのでねんねルーティンなどの決まり事を作っていきましょう。

また必要な買い出しを計画的に行うなど各種負担軽減に努めましょう。

お食い初めやハーフバースデーの準備も前もって進めておきましょうね。

離乳食もこの頃から始めましょう。鉄分不足はさまざまな不調の原因となりますが、

ついつい疎かになってしまうので気をつけましょう。

離乳食の参考書はこの本がおすすめです!

3-3. 7〜9ヶ月:事故予防が最重要(つかまり立ち・誤飲)

早い子は立って歩き出す頃合いであり活動範囲が格段に広がります。

それに伴って転倒や誤飲などのアクシデントに見舞われる確率も高くなります。

ヘッドギアのような防具や角に貼るクッションはあってよかったと実感することはありませんでしたが、

子どもが安心して遊べるようにジョイントマットの設置や床にものを置かないことの徹底などの対策が重要です。

3-4. 10〜12ヶ月:外出と食事が主戦場

この頃になると子どもを連れたお出かけの頻度が増加してきます。

子連れに優しいお出かけ先の情報収集は怠らないようにしましょう。

離乳食持ち込み可能で子供用の椅子があるお店はポイント高いです!

買い物や通院には人手がいるに越したことはないので可能な限り同伴しましょう。

お出かけの際には抱っこ紐やヒップシートがおすすめです。

ベビーカーは何かと嵩張るし行動に制限がかかるほか、

抱っこをせがまれるリスクがあり、ある程度大きくなった子どもには不向きです。

食事はいかに子どもにご飯を食べさせるかと、親がいかに食事を済ませるかが大事です。

我が家では長袖エプロンの上にゴム製エプロン(食事用スタイ)を装着させるスタイルです。

長袖エプロンは服が汚れるのを防いでくれますが、

エプロンの着色汚れなどが目立てくるし汚れた際の片付けが面倒です。

そこで汚れても洗いやすいゴム製エプロンを上につけることで汚れに強くなります。

また、私の方が食べるのは早いので、妻に先に食べさせて、

妻が子どもの面倒を見れるようになったら私も食べ始めます。

 

4. 夫婦で揉めやすいポイントと回避策

4-1. 「やったのに評価されない」問題の正体

私はあまり経験はありませんが、SNSやネット記事を見ていると、

男性の家事や育児において「やったのに評価されない」問題は重要です。

男性側に問題があるとすれば、「やった気になっているだけ」、「合格点に達していない」、「中途半端」などが考えられます。

普段自分がしているようにできなければ評価してくれない奥様もきっといるでしょう。

他の原因としては「(男性が)いつもはやらないのに気が向いたからやっただけ」というケースです。

奥様に家事や育児の大半をいつも任せてしまってはいないでしょうか?

もしそうなら、そのことに対して感謝の気持ちを奥様に毎日ちゃんと伝えていますか?

奥様は誰にも褒められたり感謝されたりするわけでもないのに家事や育児をやってくれているのですよ?

普段やらないことをたまたまやっただけのことで評価されないというのは子供染みているように感じられても仕方ないような気がします。

その甘ったれた認識を改めましょう。

もしこれらに該当しない方は本当に真っ当な評価を得られていない可哀想な方かもしれません。

代わりに私が評価して差し上げます。本当にご苦労様です。

4-2. すれ違いを減らす言い方テンプレ

このようなすれ違いを減らすためにも、普段からものの言い方には気をつけましょう。

命令口調ややってもらって当然のようなニュアンスで伝わってしまうと最悪です。

日頃の感謝を伝えた上で、追加でお願いさせてもらって申し訳ないんだけど見たいな感じで依頼できると無難でしょうか。

それでもこうした夫婦間のギクシャクを軽減する方法は、日頃の家庭へのコミットメントを高めるのが一番です。

また、夫婦がお互い疲れていて余裕がない時にはどうしても配慮が足らずに誤解を招く言い方や余計な一言を付け加えがちです。

一旦深呼吸でもして心を落ち着かせて冷静になることも大事なことです。

 

5. 買ってよかったもの

以下に我が家で使っているグッズをいくつか商品リンク付きで紹介します。

おすすめのおむつ替えグッズ

・防臭袋;SサイズですがLサイズのおむつでも余裕で入ります。

・スプレー;あるとうんちの拭き取りが楽です。

おすすめのミルクグッズ

・Pigeonの母乳実感;ガラス製がおすすめです。複数あると洗う頻度が少なくて楽です。

おすすめのソープ類・スキンケアグッズ

・ヘアシャンプー&全身シャンプー(Mama&Kids)

・保湿剤(Mama&Kids)

シャンプーや保湿剤はMama&Kidsがおすすめです!

寝かしつけの参考書

・「赤ちゃんの寝かせ方」;マンガ仕様なので読みやすいです。

離乳食の参考書

・「体、知能がグングン育つ離乳食」;表紙の料理が手軽で栄養満点です!

 

おわりに

今回はパパがやるべき育児についてお話ししました。

もちろんここに書いたことが育児のすべてではありませんし、

お子さんや体質や性格、ご両親のお仕事や得手不得手などによっても望ましい育児の形は変わってきます。

私の記事がみなさまの育児を考える上で何かしらの手助けになれば幸いです。

もしリクエストなどあればトピックを絞って詳しくお話しできたらいいなとも思っておりますので、

ご興味があればお気軽にコメント欄までお問い合わせください!

それではまたお会いしましょう!

 

おすすめ記事

 

共働き×子育て|夫がやってる家事、全部公開(掃除・洗濯・炊事・名もなき家事)

こんにちは!スミシー医ハーサカです!

前回は医師家庭の子育てについて我が家を例にざっくりとお話ししました。

(ちなみに以下の記事のことです。)

 

 この記事でわかること(共働き育児の家事分担・夫側の実例)

今回は男性の家事をテーマにお話ししたいと思います。

もちろん我が家を例に挙げますので皆さんとは異なる点も多々あるかと思いますが、

世の中にはそういう家庭もあるのだなと割り切っていただき、

参考になる点があればそこだけを拾ってもらえれば幸いです。

(本記事は商品リンクを多数含みますのでご了承ください。)

 

 

夫(男性医師)の担当家事:結論まとめ(掃除・洗濯・炊事・名もなき家事)

  • 掃除: 平日=部分掃除、休日=まとめ掃除/ゴミ出しも担当

  • 炊事: ほぼ担当(平日も回す)

  • 洗濯: 2日に1回以上、乾燥まで回す日も多い

  • 名もなき家事: 補充・片付け・準備など「最後まで」やって完了にする

 

我が家の前提(共働き/子ども/平日と休日の動き)

  • 共働き: 私(夫)は医師、妻も医療関連職でフルタイム勤務

  • 子どもは保育園に通う

  • 日は仕事週1回以上当直あり

  • 土日は基本的に夫婦揃ってお休み

 

男性医師の家事の価値観:なぜ家事を“自分ごと化”できたか

一人暮らし経験で身についた家事スキル

過去の記事でも触れたように、私はなんでもできることに憧れを持っていました。

それは家事についても例外ではありません。

掃除、洗濯、炊事などなど、家事といえるものはなんでもやります。

しかしなんでもはじめからできていたわけではありませんし、

実家にいた頃は夕食を代わりに作ることはあっても洗濯や掃除などは嫌いだったのでほとんどやっていませんでした。

しかし、大学生になり一人暮らしを始めるといきなり全部を自分でやらないといけなくなります。

イヤイヤ始めた洗濯や掃除は今でも好きではありませんが、この時の経験が家事に対する意識を変えるきっかけとなり、

今では空いた時間に終わっていない家事を片付けるような習慣が身についています。

「家事ができる男性」は当たり前?家庭内のスタンス

どういう理由でかは分かりませんがやはりこういった家事ができないあるいはやる意識に乏しい人は男性に多いです。

でもその大半は家事を自らやらなくても困らない環境のせいだと考えます。

その環境とは、家族の誰かが代わりにやってくれる、お金を出せば食事には困らない、部屋が汚くても平気といったところでしょうか。

きっと環境が変わっても家事をやるようにはない人もいるでしょう。

ただ私の今回の記事を見て少しでもいいからやってみようかなという人がいれば嬉しい限りです。

また、私が家事をする理由としては幼い頃から仕事をしながら家事もこなす父親を見てきた影響が強いと思っています。

父親の大きな背中と言いますが、特に男の子は良くも悪くも父親を見て育つものです。

もし、家事もこなせる立派な子に自分の子を育てたいと思っているのなら、

子どもが小さいうちに家事をする男性像を見せつける「英才教育」を実践する意味で、

今日からあなたも家事を始めてみてはいかがでしょうか?

 

【掃除】共働きでも回る掃除ルーティン(平日・休日)

平日:寝かしつけ後の時短掃除(部分掃除)

フルタイムの共働きの家庭なので毎日こまめに掃除をするのは現実的ではありません。

そのため、子どもの食べこぼしを掃除機にかけたり、バスタブを磨いたり、

キッチンのゴミ処理・シンク磨き・油汚れの拭き取りをしたりを

子どもの寝かし付けが完了した時間に行っています。

集めたゴミを出勤時に捨てに行くのも私の仕事です。

休日:まとめ掃除のやり方(家事の見える化)

土日などの空いた時間で家全体に掃除機をかけるなどします。

シンクやお風呂場の排水溝のネット交換など毎日はしなくとも週に1回は行うべきものもなるべく休日に行います。

おすすめ時短アイテム(掃除機/ロボット掃除機など)

我が家ではHITACHIのサイクロンクリーナーを使用しています。

紙パック式の方がゴミの処理が簡単ですし、意外にも頻回のパック交換にならないのでおすすめです。

お掃除ロボットは家の中に物が多いのと子どもがいたずらしそうなのでうちでは導入していません。

 

【洗濯】ドラム式で時短する洗濯導線(回数・乾燥まで)

洗濯の頻度(2日に1回以上)と担当の分け方

洗濯は主に妻が担当してくれています。

平日は帰りが遅く、そのうえ子どもはすぐ服を汚してしまいますので、夜に乾燥までかけています。

普通着やオシャレ着、子供服と分けて洗うこともあり我が家では少なくとも2日に1回は洗濯機を回します。

正直、洗濯を干したり畳んだりする暇はあまりないので、乾燥していいものは全部乾燥にかけて、

タオルなど最低限のものだけ畳んでしまっておいて、肌着や靴下とかは衣装ダンスなど指定の場所に放り投げます笑

汚れ落としのコツ(子育て家庭の洗濯あるある対策)

時々食べこぼしやうんちで汚れた服を保育園から持って帰ってきた時には

ウタマロ石けんや食器用洗剤、ワイドハイターなどを駆使して落とします。

(ウタマロ石けんを知らない方は以下のリンクを参照ください)

乾燥まで回すメリット・デメリット(ドラム式のリアル)

ちなみに我が家ではPanasonicのドラム式洗濯機を利用していますが超便利です。

何度も電気屋に足を運んで店員さんのお話を聞きましたが、洗濯機はパナ一択です。

出先でもスマホの遠隔操作で洗濯を開始できるのも便利です。

すすぎの回数や使用する水量・水温、洗剤の投与量など細かく設定できるため、

妻のこだわりの設定で我が家は運用しています。

そのため洗濯は妻にお任せすることが多いですが、

私が洗濯機を使う際にはアプリの洗濯履歴から妻と同じ設定で洗濯するようにしています。

乾燥機をかける度にフィルターの掃除をしなくてはならいのは割と面倒です…。

 

【料理】男性(夫)が炊事担当になるコツ(初心者→日常運用)

料理初心者は卵料理から:失敗しにくい練習ルート

私のメイン担当は炊事です。

「男子厨房に入らず」なんていう時代遅れの言葉もありますが、私はキッチンに入らないと気が済みません。

私の父も料理ができたこともあり、男は料理しないという概念は幼い頃から私には存在しません。

食いしん坊だった私は、出された食事だけでは足りないことよくありました。

そんな時のもう一品を自分で作るようになったのをきっかけに小学生の時から料理をするようになりました。

今では一家のキッチンパパですが、料理人のような腕前は当然なく、自分な好きな料理がそれなりに作れる程度です。

もし料理を始めてみたいと思う方は、卵料理がおすすめです。

包丁で切る作業はありませんが炒める、煮る、茹でるなど多くの調理法が学べます。

うまくできるようになれば卵スープとかほうれん草の卵とじなど少しずつ難易度を上げていけばいいと思います。

もし失敗してもスクランブルエッグにすれば食べられはするという保証もついてきます笑

調理家電で家事負担を減らす(レンジ・オーブンなど)

我が家のキッチンにはガスコンロが設置されています。

家事に気を付ける必要がありますが、IHクッキングヒーターよりも美味しく仕上がります。

現在我が家ではT-falのフライパンセットを使用しています。

いいフライパンは熱伝導が均一なためムラなく仕上がるのが素敵です。

買う前に気づければよかったですが、取手を取り付けるところに料理が挟まるのが玉に瑕です。

特に子どもの食事はまとめて作って冷凍保存しておくのがお勧めなのですが、

やはり性能のいい電子レンジと冷蔵庫があると全然違います。

電子レンジやトースターはPanasonicのBISTROシリーズにしておけば間違い無いです。

解凍する際にムラがない点が子どもの食事を準備する上で重宝しています。

三菱電機の冷蔵庫は各部屋が独立しており冷凍庫の性能が抜群です。

特に切れちゃう瞬冷の機能が素晴らしくこれで冷凍したご飯や食材は美味しいまま保存できます。

美味しく冷凍保存して美味しく解凍できるので美味しいに決まっています笑

 

名もなき家事(見えない家事)が一番しんどい

ここまでは掃除・洗濯・炊事と家事のメインとなるものについて、私が利用している道具を紹介しながらお話ししてきました。

しかし、実際にはこれら以外の家事の方が大変です。

私見ですが、こういった名前のつかない家事を見つけて片付ける能力は圧倒的に女性が優れています。

医師として働いていても、我々医師が気づかなかった細かいけど患者さんのためになるようなことを女性の看護師さんはよく見つけて教えてくれます。

これはもう女性の本能的なもののような感じがしています。

「家事が終わる」とは?一連の流れ(準備→実行→片付け)

だから男性は女性に任せていいかというとそれは違って、

自分でもやるべきことが残っていないか探したり、

掃除や洗濯、家事での貢献度をより上げるよう努力したりすることが大切です。

また、これも男性に多い気がしますが、ひとつひとつの家事を中途半端にしないことも重要です。

例えば、具材を切って炒めて皿に盛り付けて食べる、これでご飯の支度が完了したとは言ってはいけません。

確かに炊事で一番楽しい工程ではありますが、献立を考えて食材の買い出しに行くことや、

生じたゴミの処理や皿やフライパンなどの洗い物も含めて1つのご飯の支度です。

場合によっては一部の工程を手伝うだけでも感謝されるかもしれませんが、

あらゆる家事には一連の流れがありそのすべてをこなしてはじめて1つの家事が終わることを皆さんには知っておいていただきたいです。

夫婦で揉めないための工夫(役割分担/ルール化)

家庭ごとに異なる工夫が必要なところではありますが、お互いの得意不得意を基準に役割分担をするのが効率的でしょうか。

私の場合、妻も料理はできますが私の方が手早く一度に複数の料理をこなせるので共働きで忙しい私たちでは私が料理を担当しています。

ただこの役割分担は夫と妻の双方がある程度家事を一通りこなすスキルを持っているから成り立つ物です。

もしスキルをほとんど持たない人がいれば特訓して新たに習得するか、

スキルがなくてもできることあるいは仕事に全ツッパするしかないかもですね。

 

まとめ:家事分担に正解はない(共働き育児はチーム戦)

性別で役割を決めない:家庭ごとに最適化する

今回は私が行っている家事についてお話ししてきました。

家事の多くは言葉にできないもので、その実情のすべてをお伝えすることはできませんが、

家事をする男性の1例として見ていただければと思います。

その中で何か感じるものや得るものがあれば大変うれしく思います。

これほど家庭にコミットする夫がいるだなんて羨ましいと感じていただけたなら私の妻が喜びますし、

嘘だと思うならそれはそれで記事の書き方に問題があったのかもしれませんし、

これからも家族のために家の外でも中でも頑張り続けるだけなので構いません。

本記事で述べた意見はあくまで私の一個人としてのものであり、

各家庭ごとに意見は異なって然るべきと思います。

ただ、男は狩りに行き女は家庭を守っていた石器時代とは異なり、

文明が進化した現代社会では妊娠出産など限られたものを除けば、

性別のみで役割を分担するのは非常にナンセンスです。

もちろん性別に関連したその人なりの特性・特技はあるかと思いますが、

それはその人の強みや武器として活かしていくだけのことです。

そうした個性を大切にしながらもっと男性と女性とが協力していけるとより良い社会が築けると私はそう思います。

 

次回予告:男性医師の「育児」担当(夜間対応・送迎など)

少し脱線しましたが、男性の家事についての今回のお話はこれで以上です。

次回は男性の育児についてお話しできればいいなと考えています。

それではまたお会いしましょう!

おすすめ記事

【医師家庭】家庭と仕事の両立: 子育てのリアル

初めてご覧いただいた方ははじめまして!

そうでない方はお久しぶりです!

スミシー医ハーサカです。

医師になってから初めてまともな記事を書きました!笑

ブログ名もリニューアルし、医学部の話から医師の仕事や子育ての状況まで、幅広く配信していこうと思います‼︎

 

そんなリニューアル後初めての記事に選んだのが「仕事と育児の両立」です。

医師がどんな風に仕事と子育てを両立しているのか気になる読者の方も多いのではないでしょうか?

また、医師の方も他の医師家庭の様子が気になったり、これから親になろうとする立場にある方々は参考にできることがないか知りたいと思っていたりするのではないでしょうか?

そんな方々のためになる内容になっていれば幸いです。

なお、育児はひとことで言っても複数要素が含まれたマルチタスクなので、複数の回に分けて配信していきたいと思います!

 

 

我が家の場合

家族紹介

仕事と育児の両立の現状がイメージしやすいように簡単に我が家についてご紹介します。

<私(夫)>

・職業:医師(週1回以上当直あり)

・家事は全般できます(主に料理担当)

・子どもの世話もなんでもできます(食事やお散歩、入浴、読み聞かせが主な担当)

<妻>

・職業:医療関係(フルタイム勤務

・家事はマイペースだけどなんでもこなせてしかも丁寧(主に洗濯掃除担当)

・私以上に子どもの扱いが上手(保育園の送り迎えなどが主な担当)

美人

<子ども>

・保育園通い

・よく食べよく喋りよく駆け回る

・野菜もよく食べる良い子(なぜか果物は好まない)

・夜寝ない!笑

あまり変わったところのない医師家庭ではあるあるの家庭環境だと思います。

 

平日のスケジュール

私の勤務日のスケジュールは大体こんな感じです。

もちろん、残業や当直、買い出しの有無などでスケジュールは若干異なります。

職場が離れているので私の朝は妻子より早いです。

特に何もなければ午後7時ごろに帰宅してパパッとその日の夕食を作ります。

家族全員で夕食を食べたら子どもをお風呂に入れます。

歯磨きまで終えたら寝室に移動して絵本を読み聞かせてから寝るのが生まれてから継続している我が家の子育てルーティンです。

おかずの何品かを土日にまとめて作って冷凍しておくなど、仕事のない日に済ませられることはできる限り済ませるよう心がけています。

それでも子どもには申し訳ないながら、フルタイムの共働きでは20時を超える前に寝かし付けが完了することはまずありません。

それに最近では、日中遊び足りないのか素直に寝ついてくれず、気づいたら親子みんなで寝落ちして絶望の朝(何も家事が片付いていない)を迎えるなんてことも往々にしてあります。

寝かし付けに成功したら食器を洗ったり洗濯したり掃除機をかけたりして、寝るまでの余った時間に自己研鑽したり趣味に興じたりします。

 

休日のスケジュール

休日は決まったスケジュールはないのでその都度の状況に応じてパターンを変えます。

大体私が一番早起きなので妻子が起きてこないうちに仕事を済ませることもあれば、その日の買い出しを済ませるか、前日にやり残した食器洗いや洗濯、掃除をすることが多いです。

そしてご飯の作り置きをします。どんなものを作っているのかはまたの機会に詳しくお話しできたらいいなと思っています。大体1週間分をまとめて作って冷凍保存します。

お昼は子どもをなるべく公園に連れ出してできる限り体力を消耗させます。これが足りないと自由にできる子どもの寝た後時間が減ってしまいます。

 

夫婦間での育児と家事の役割分担

家族紹介やスケジュールの中でも触れましたが、私の担当する家事は主に料理です。

一方妻には洗い物を主に担当してもらっています。

ただ、完全に役割を固定しているわけではなく、お互い空いた時間にやらなければいけない家事を見つけて片付けるという感じです。

子育てに関しても、子どもの食事を準備するのは主に私ですが、妻が準備をすることもありますし、妻が子どもと一緒に入浴して入浴後のケアを私が担当することもあります。

ただ、保育園の送り迎えは職場と保育園の位置関係的にいつも妻にお願いしています。

その関係で子どもの発熱時などの急なお迎えは妻に頼ることが多いです。

 

医師家庭の子育ての特徴

私たち医師家庭の様子がなんとなくイメージできてきたのではないでしょうか?

もちろん私よりも多忙を極めており家事育児に参加したくてもできない方や、実家などのサポートによりもっと余裕を持って仕事と育児家事を両立できているご家庭もあるかと思います。

ここからは私の視点で考える医師家庭の子育てあるいは家事の特徴について簡単に解説したいと思います。

「お金と時間のバランス」

年収の高い職業としてのイメージがあるように、確かに医師である私の収入は他の職業の同年代の方と比較してだいぶ多いと思います。

特に私のようなダブルインカムの家庭だと収入面で困ることはあまりないかもしれません。

そのため、家電製品や子ども用品などは値段はあまり気にせず性能などを重視した買い物がしやすいというメリットがあります。

しかし、なんといっても仕事が忙しく、朝は早く夜は遅く、休日や深夜も働かないといけない日もあります。

お金があっても時間や体力は買えないので、忙しくなればなるほど家庭にコミットできなくなります。

お金が足りないわけではないからこそそう思ってしまうというのは弁えた上で、家族と過ごすかけがえのない時間が損なわれてしまうことの方が辛いと感じることが多々あります。

また、お金があることによって同じ点数でも収入の低い方が保育園に入れてしまうという意外なデメリットも存在します。

保育園に通わせているとお迎えの時間が遅くなるので子どもの夜寝る時間も遅くなりがちです。

市販の離乳食や幼児食もそんなにレパートリーは多くもなく、自分の子供には手作りのご飯を食べさせてあげたいですからお金があっても料理をする暇が少ないのはとても残念です。

時短勤務などをうまく利用している方もいますが、すべての働く人が政府や職場の設ける子育て支援を受けられるわけではないところへの配慮は日本にはまだまだ足りていないのが現状です。

「親のキャリアの問題」

他のご職業でも言えると思いますが、医師は仕事をこなすことで知識や技術を会得しより多くの患者の役に立てるようになっていきますので、忙しさと実力は正の相関があります。

いかに若い時に良質な経験や教育を得られるかが重要とされますが、育児はどうしてもその機会の妨げになってしまいます。

この先生すごい!と思う人は必ずといって良いほど、数多くの残業・当直・夜勤をこなしていたり有名病院への国内留学を重ねていたりします。

名声のある医師にならなくとも、専門医の資格を取得するのに修了しなければならないプログラムでさえ、引越しを要するほど遠隔の地に赴かないといけなかったりそうでなくても複数の病院を短期間に渡り歩かなければならなかったりと、独り身でないものには過酷な生活が強いられることがよくあります。

しかし、育児は若い時に済ませておくほうが良いに越したことはないし、何より妊娠には時間制限があり、女性にとってはキャリアと女性のライフイベントとの両立は死活問題です。

医師家庭では何かを得るために大事な何かを犠牲にせざるを得ないのです。

「医師だって人間です」

「子どもが体調不良の時でも安心だね」とか「エビデンスのある子育て知ってるんでしょ」などと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはまずありません。

子どもの発熱が続いた時には不安でオロオロしてしまいますし、叱り方や食事、買い与えるべき本や教材などすべてが手探り状態です。

子どもが親の職業を気にするのは大きくなってからのことなので親が医師であることによって差は生まれないと思います。

でももし将来私のような医師になりたいといって医師を志してくれる日が来たのなら、その時初めて自分の人生は間違ってはいなかったと思うのだろうと想像を働かせています。

そんな瞬間が訪れることを期待してこれからも日々奮闘していきたいと思います。

 

最後に

医師の子育てについて私の立場からお話しさせていただきました。

この記事を書きながら話したいことが次々と頭に浮かんではくるものの、中には話せないこともあったり、次回以降にテーマを変えて話した方が良いこともあったりと、しっちゃかめっちゃかな内容になってしまったかもしれません。

ここで話したことはもちろんあくまで私の意見であり、全ての医師家庭に共通するものではありません。

もしうちの場合はこうだよっていうのがあればぜひ教えていただければ幸いです。

次回のテーマは現時点では未定ですが、男性の育児について語りたいなと考えています。

それではまたお会いしましょう〜!

おすすめ記事

白衣のポケットに入らない話:国試・初期研修・専攻医・育児のこと <予告>

白衣のポケットに入らない話:国試・初期研修・専攻医・育児のこと

皆さま、大変ご無沙汰しております。スミシー医ハーサカです。

医師国家試験をはじめとして医学生が医師になるまでのことについて、医学生や医学部進学を志す方々を主な対象として、当事者の視点から赤裸々に綴るためのブログを開設してからはや3年以上の時が経過してしまいました。

国試の試験勉強が退屈で新しいことを始めたいと思って友人に教えてもらったこのブログ活動ですが、始めた当初は元々文章を書くのが好きであったことや国試やCBTなど執筆には美味しいネタが豊富にあったため筆ならぬタイピングが進んでおりました。

しかし、国試が終わり初期研修医としての生活が始まると、いつの間にかこのブログの存在すらも忘れてしまっていました。

そんな中、今年度の第120回医師国家試験を間近に控えていた頃に、私の書いた国試の受験記へのアクセスが急増していることをひょんなことから知りました。

管理者自ら存在を忘れていたこのブログにまだ存在価値があることに気づくとともに、配信し続ける義務のような思いもじわじわ湧いてきました。

そういうわけで再びはてなブログ活動を開始する運びとなりました。

 

活動目標

これからのブログ活動の目標は、タイトルの通り、国試など医学生生活にまつわる話だけでなく、初期研修医や専攻医としての医師生活、そして仕事と育児の両立についてもお話ししていけたらと思っております。

月日が流れるのは早く、ブログ活動をサボっている間に結婚し子どもも授かりました。

そんなあっという間に過ぎていく皆さんの人生のほんのわずかでも携わることができ、お役に立てればなお嬉しいな!という気持ちで活動していきたいと思います。

ただし、執筆活動に割ける時間もそんなに多いわけではないので気長に待っていただけると幸いです。

それでは皆さま、どうぞ応援のほどよろしくお願い申し上げます。

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初期研修は最もストレスフルな新人研修⁉︎

On the Horns of a Dilemma

 

こんにちは、医師となりましたスミシー医ハーサカです!

 

本記事は医師となって初めて投稿するものとなります。

初期研修医という”出来立てほやほや医師”について今回は軽くお話ししたいと思います。

それでは早速参りましょう!

 

 

 

そもそも初期研修医って何?

現在の日本の制度では、

新たに医師免許を取得して医師となった者は

最低2年間の臨床研修(医療の現場で実際に働きながら様々なことを学んでいくこと)

受けなければならない決まりとなっています。

この研修のことを初期研修といい、この期間中にある医師のことを初期研修医と言います。

 

ちなみに後期研修医と呼ばれる医師もいて、

初期研修を終えた医師はそれぞれが希望する診療科のライセンス(専門医)を

取るための臨床研修を開始するのですが、そんな彼らは後期研修医と呼ばれます

正確には過去の呼び方で現在は専攻医と言います)。

 

厚生労働省臨床研修の基本理念をこう示しています。

臨床研修は、医師が、医師としての人格をかん養し、

将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、

一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、

基本的な診療能力を身に付けることのできるものでなければならない。

 

つまり、「初めの2年間で医師としての基礎を身につけて

高い専門性が求められない程度のことは一人でできるようになろうね」ということです。

 

 

病院内における医師の立場

一目も二目も置かれる職業、それが「医師」

医師という存在は時に神様に喩えられるほどに

一般人よりもかけ離れたスゴイ存在と見做されることが少なくありません。

一般の方からそういった色眼鏡で見られないことはまずないと言っていいでしょう。

 

そしてこれは医師としての基礎を学んでいる最中である初期研修医であっても例外ではありません

 

新たに担当することになる患者さんのもとにご挨拶に伺うと、

「若いのに偉いわね〜」、「親孝行ですね〜」という感じに評価していただくし、

治療に大して携われていないにも関わらず患者さんからはとても感謝されます。

 

 

医療従事者間では一番の下っ端

初期研修医は「医師」ではあるけれども、

医師になりたての頃はなーーーんにもできない”ぺいぺい”です。

 

一般の方々からはもてはやされたり崇め奉られたりすることの多い初期研修医ですが、

その一方で病院でのカーストは最底辺です。

 

医学部で6年間、医学について勉強し、臨床実習も2年間やってはきましたが、

それは所詮医師免許を取るためのものに過ぎないもので(個人的には)、

いざ医師として医療の現場に立つと自分があまりに無力で悲しくなります。

 

今みなさんの目の前にいる初期研修医はお薬の処方や検査の指示出しをしたこともなければ

外来や病棟での診察も指で数えるほどにしかしてきていません。

採血だってろくに経験しておらず、針を刺されるみなさんよりも刺す私たちの方が緊張していると思います。

 

このように医師としてやらなくてはならない業務は全然こなせないし、

看護師さんの方が処置も上手だし病棟業務もテキパキこなします。

 

医師の方が看護師よりも優れていると言いたいわけではありませんが、

医師の指示を受けて看護師などの病棟スタッフが動き出すということが多いので、

リーダーとして不甲斐ないことに打ちひしがれてしまいます。

 

「先生早く指示出してください」、

「先生それはこの病棟ではこういう決まりになっています」と言われたり、

看護師さんに指示を求められても自分自身では何も判断・決断できず

「上の先生に確認してきますね」と言わざるを得なかったり…

まだまだ未熟なのだから仕方のないことですが、そのたびにメンタルは削られていきます。

 

病棟の片隅でミジンコみたいに縮こまっている白衣の人を見かけたらきっとそれは私です。

 

 

目まぐるしく変化する職場環境

初期研修の2年間、初期研修医は様々な診療科を経験します。

短くて1ヶ月、長くて3ヶ月で研修する診療科が変わります。

人によっては1年近く同じ診療科で研修するということもありますが、

初期研修では「この診療科を◯ヶ月間は経験しなさい」というルールがいくつかあり、

多くの研修医が診療科変更を10回くらいは経験することになります。

 

つまり初期研修医は異なる職場環境をいくつも渡り歩く必要があるということです。

ようやく環境に慣れてきたと思った頃にはもう診療科変更なんてことが往々にしてあります。

上司(上級医、指導医、教授…)との接し方がなんとなく分かりかけてきたのに

また新たな上司を迎えて数ヶ月頑張らなければならない。

診療科が違えば担当する病棟の場所も変わりますが、

病棟でのルールは診療科ごとに違いますし、配属されている看護師などのスタッフも違います。

 

初期研修医は息つく間も無く、すぐさま新たな環境へと適応することが求められるのです。

想像して見てください、数ヶ月単位で次々と配属部署を変えられることのしんどさを。

上司が変わり、職場のルールも変わり、仕事内容も異なり、機器や物品の位置も異なる。

初期研修医はうつ病の発症率がかなり高いと言われていますが、納得いただけると思います。

 

 

板挟みの初期研修医

初期研修医は様々なジレンマを抱えながら2年間を過ごすことになります。

 

患者さんサイドからは尊敬憧れ畏怖感謝そして期待を抱かれ、

医療従事者側からはお荷物青二邪魔者として扱われます。

 

一刻も早く役に立ちたいと張り切る一方で、

あまりに何もできないために落ち込んでしまうなんてことはよくある話。

 

初期研修医は理想と現実の間で板挟みに遭います。

 

 

皆さんにお願いがあります

同業者へのお願い

あなたの目の前にいる初期研修医は必ずしも優秀とは限りませんし、

精一杯頑張ってはいますが中々上達しない要領の悪い人かもしれません。

 

人には人の成長スピードというものがありますから、

温かく見守っていただき、助けを求められたら優しくサポートしてあげてください。

もし患者さんの命に関わるようなミスなど見逃せない行為があればその時は指摘してあげてください。

 

あなた自身が新人だった頃を思い出してみてください。

その時して欲しかったこと、されたくなかったことを考えて接してあげてください。

 

 

一般の方(患者さんなど)へのお願い

あなたのお世話をしている初期研修医は医師ではありますがまだまだヒヨっ子です。

できないことの方が多く、そのことであなたに迷惑をかけてしまうことがあるかと思います。

ですが、医師という職業に限らず、誰しも初めからうまくできるわけではありません。

 

その分できることには全力で取り組みます。

処置や治療、同意書についての説明を初期研修医が担当することは多いと思いますが、

おそらく初期研修医が一番懇切丁寧に説明してくれると思います。

 

初期研修医には多くを期待せず、

「研修頑張ってくださいね」と心の中で応援してくださると気が楽になります。

 

 

終わりに

いよいよ初期研修が本格的にスタートします。

今後のブログ活動では、研修の具体的な内容等について書いていけたらと思っております。

忙しくなりますので次の投稿がいつになるかは分かりませんが、それまでお待ちいただけると幸いです。

それでは失礼します。

第117回医師国家試験の振り返り 第2部

A look-back on the exam -Part 2-

 

こんにちは、スミシー医ハーサカです。

 

今回は「第117回医師国家試験の振り返り 第2部」として、

国試の実際の問題から国試合格のためのエッセンスをみなさんにお届けする回です。

 

勉強法に唯一解はなく、多くの”正しい勉強法”がこの世に生み出されています。

ただ、そのすべてが自分に合うことは決してありません。

そして何より採択できる勉強法は一度に1つのみです。

 

過去に私が、私の中で一番良いと考え実践してきた勉強法をお伝えしたことがありますが、

数多い勉強法の中から自分に合っているものを見つけそれを実践していくのは各学生の務めです。

”最適解”を見つけるまでに紆余曲折あるかと思いますが、

いかなる勉強法を選んでも重要な学びのポイント<エッセンス>があるはずです。

これを踏まえていれば、勉強法がなんであれ勉強時間さえ確保していれば、

医師免許は確実に得られるとさえ考えています。

 

今回は「エッセンス」を第117回の問題の中から抽出し、みなさんにお伝えしたいと思います。

ただ、国試合格に必要な要素をすべてお伝えすることは到底不可能です。

「エッセンス」と大層なこと言って割に当たり前すぎることを書いていることもあるでしょう。

しかしそこは、一介の国試合格者のブログでの独り言と思って、目を瞑っていただけると幸いです。

 

それでは最後までお付き合いください!

 

 

 

カテゴライズしながら勉強しよう!

A4は急性好酸球性肺炎についての出題でした。

 

この問題に正解するには、

「急性好酸球性肺炎の病初期では末梢血好酸球数の上昇を認めないことがある」

ということを知っているだけで事足りました。

 

ところが予想正答率は芳しくありませんでした。

「そんな細かい知識なんて知らないよー」という人が多かったのでしょうか?

しかし、インフレが進んでいる昨今の医師国家試験では、

詳細な知識を問う問題は今後増えていくのではないかと思っています。

 

疾患ごとのウェイトが大きくなっていく訳ですから、知識を整理しながら覚えていく必要があります。

そこで、知識をカテゴライズして覚えることをお勧めします。

 

急性好酸球性肺炎においては、A4の各選択肢を見てもらうとわかるように、

「間質性肺疾患の1つであること」、「本疾病ならではのこと」をおさえた学習が重要です。

 

「IL-6の上昇」は、間質性肺疾患であることが自ずと思い出せます。

もし、選択肢が「%VC<80%」であっても想起できるはずです。

 

注力すべきは、「若年者の喫煙が発症の契機となる」や、

ステロイドへの反応が良く再発も少ない」などの特徴的なことです。

間質性肺疾患であるがゆえの症状や検査所見は、間質性肺疾患の勉強時に頭に叩き込んでおき、

急性好酸球性肺炎の勉強時には本疾患が間質性肺疾患に属するということをおさらいする程度にします。

 

カテゴリーの利便性は、単に一度に記憶する量を減らすことだけにあらず、

その知識が想起しやすい様に頭の中にしまっておけることにもあります。

 

カテゴライズするということは1つ1つの知識を1箇所にまとめたり結び付けたりすることです。

問われている知識をピンポイントで思い出せなくても、

関連する事柄に気づくことができれば芋蔓式に欲しい情報にたどり着けます。

 

カテゴライズするには「共通点」の存在が必要です。

知識を分類してながら勉強することで「共通点」を見出す力を養うこともできます。

”共通”点がわかれば”相違”点もわかるはずです。

これは鑑別疾患を挙げる上でも一役買うであろう貴重な力です。

 

 

意識下から無意識下へ

A39は色素性母斑を診断させる問題でした。

 

皮膚科では常に「悪性黒色腫なのかそうでないのか」という問題がつきまといます。

ひと昔前であれば皮膚科は悪性黒色腫、乳腺外科は乳癌にしておけばよかったのですが、

国試のインフレーションが進むにつれてそうとは限らなくなってしまいました。

 

本問でも悪性黒色腫か色素性母斑かで迷った人が大半なのではないでしょうか?

悪性黒色腫の肉眼所見の特徴として「ABCDE」の5つの所見があったと思います。

この「ABCDE」に注目しながら写真を見てみれば悪性黒色腫ではないことがわかるはずです。

 

さて、私が言いたいことは「ABCDE」の重要性ではありません。

ここで一度、病理学でのスケッチを思い出してみてください。

課題をさっさと終えようと先輩にもらったスケッチの模写に一生懸命ではありませんでしたか?

特徴的な所見があっても先輩の描いた通りに描きその所見の名称を添えるだけ。

このようないい加減なことをしているからいつまで経っても病理画像や皮疹画像がわからないのです。

 

画像というのは、関心、知識といったものがあるのとないのとでは見え方は全く異なります。

美術館を訪れたとして、観たい作品があるわけでもなく仕方なく来館したという人にとって、

目の前にあるアートはただのモノとしか感じられないと思います。

しかし、作品に込められた作者の想いや意図ついて知れたり、

家族や友人、恋人のお気に入りの作品だと分かったりした時、

ただのモノとしか思わなかったはずの作品が違って見えるはずです。

 

病理画像や皮膚疾患の画像も同じです。

画像を見る前にしっかりその疾患についての知識を仕入れておき、

画像のどこに着眼すべきなのかきちんと把握しましょう。

何を見れば良いのか分からないのであれば分かる人に尋ねましょう。

 

そうやって意識して画像を観るように普段から心がけましょう。

次第に意識しなくてもできるようになります。

 

スポーツでも楽器の演奏でも自動車の運転でもそうですが、

その道の達人というのは重要な所作や工夫を無意識下で行うことができます。

しかし、達人も初めは一つひとつ注意しながら行っていたはずです。

 

「病理、皮膚疾患苦手〜」などと言ってないで、

大事なポイントを一つひとつ丁寧に抑えながらやってみましょう。

そうすれば画像問題も怖くなくなっているでしょう。

 

 

医学界のトレンドを把握せよ

A73は成人の心房中隔欠損症の問題でした。

 

成人先天性心疾患とは先天性心疾患を有していた患者が成人に達したことを意味します。

従来であれば成人を迎える前に命を落としていたものが、

医療の進歩により成人してもなお生存できるようになって来ました。

その一方で、先天性心疾患患者が大人になることで抱える新たな問題も顕在化してきており、

「成人先天性心疾患」というワードにはそういった概念も含まれています。

 

先天性心疾患の患者が小さいうちであれば小児科にかかるのは何も問題はありませんが、

成人してもなお小児科に通い続けることは一般常識からしてみればおかしなことに感じられます。

ですが、その患者にとって信頼できる先生は生来お世話になってきた小児科医であり、

成人したので他の先生に診てもらってくださいというのは残酷な話ですし、

普段成人の相手をしている先生がいざ先天性心疾患を診ろと言われても無理だというのが実情でしょう。

 

このほか、先天性心疾患の女性患者の妊娠・出産などの問題もあり、

成人先天性心疾患にどう向き合うかが今後ますます重要になってくると思われます。

 

「現代医療の重要課題についてもちゃんとアンテナを張っていますか?」

という意図がこのA73には込められているように感じられました。

 

ではどうすれば医学界のトレンドに関する情報を入手できるのか?

それには臨床の現場に身を置くことの他にはないでしょう。

トレンドとはその世界に住む者が作るものです。

ここまで言えばお分かりですよね?

そうです、臨床実習で入手するのがイチバンです。

 

 

一方通行な知識はNG

C70は急性大動脈解離から心タンポナーデとなった症例に関する3連問のうちの1題でした。

 

今回は勉強法というよりは問題の解き方について書きます。

実際に解答するときに使うのもありですが、

特に過去問演習など問題を解くことによって学習する際に使用してほしい方法です。

 

本問は、「この患者の心エコー検査で認められる所見はどれか」という問題でした。

急性大動脈解離および心タンポナーデで見られるだろう所見を予想して選択肢を選ぶの人もいるでしょうが、

ここでは選択肢にある所見がどのような状態の人に見受けられるのかを先に考える方法をお勧めします。

 

「拡張期の右室の虚脱」というのが正解の選択肢でした。

右室の虚脱という馴染みのない言葉に当選択肢を選ぶのを躊躇してしまったのでしょうか?

では、肺胞の虚脱ならどうでしょうか?これならなんとなくイメージがつきませんか?

肺胞は外気を取り込むことによって膨らみますが、膨らめないことを虚脱と言いました。

右室は全身の血液が還ってくる場所ですので、拡張期に血液が右室に流入してこないと虚脱となります。

拡張期の右室に血液が流入しない原因を考えてみましょう。

心タンポナーデや緊張性気胸といった心外閉塞性ショックが思いつくはずです。

 

「『A』という病態では、『B』という所見が見られる。」という一方通行な知識は役に立ちません。

各論のサマリーを見るだけの勉強を行っているとこの”一方通行”に陥ります。

 

「『B』という所見は『C』のために認められ、それには『A』が該当する。」

この向きで考える訓練には過去問演習が最適と考えます。

選んだ選択肢の正誤にこだわるのではなく、

選択肢の内容をしっかり吟味して根拠を持って解答できたかにこだわりましょう。

 

 

おわりに

当初の予定ではもっと多くの問題を取り上げる予定でしたが、

思いのほかブログを書くための時間を確保することができず、

たったの4問しか書けませんでした…。

ですが、小生のブログを見て下さるような殊勝なみなさんであれば、

自分の力だけで国試合格を掴めると信じているので、まあ良いでしょう笑

(じゃあこの記事書くなよ…)

 

もし、国試の勉強など、医学部でのことで悩み事や困り事があれば気軽にご連絡ください!

当ブログは私が初期研修を始めても暇を見つけて細々と続けていくつもりですので、

新しい記事をアップしたときにはぜひお越しください!

それではまたお会いしましょう!