スミシー医ハーサカのブログ

医学部に入学してから卒業するまでのたわいもない話

#05 現役医学生の教える「医学部受験対策 -面接編-」

Interview

みなさんこんにちは、スミシー医ハーサカです。

 

私の3番目の記事では「医学部の選び方」について書かせていただきましたが、

今回は医学部の入試、その中でも面接に絞って、私見を述べさせていただきます。

 

はじめに、反面教師となるべく、私の失敗談をお話しします。

どんな面接試験にもよくされる質問というのがあります。

医学部の場合では、その大学を志望した動機や、

医師になりたいと思ったきっかけ、理想の医師像などが該当します。

私が受験した時にも「本校を志望した動機は?」、「医師を志した理由は?」と

聞かれたことは今でもよく覚えています…

なぜなら、これらの質問への回答で失敗したと強く感じたからです。

面接対策をしっかり行っている方からすれば当時の私はとても愚かだったと思います。

では、どんな失敗をしてしまったのかご紹介しましょう。

 

試験官「医師を志した理由について教えてください。」

私「はい。私が医師になりたいと思ったきっかけは祖父の病気です。

  〜(中略)〜

  病気とは生命の尊厳を損ねるものです。だから、医師となって、

  病気を治すことで患者さんの生命の尊厳を守りたいと思っています。

  〜(後略)〜」

試験官「ありがとうございます。」※追加質問とかはなし

   「では、本校を選んだ理由について教えてください。」

私「はい。(受験した医学部の基本理念)に感銘を受けたからです。

  (以下略)。」

試験官「はい。分かりました。」※ここでも特に質問されず

 

私の面接はこのような感じで進んでいきましたが、

何がダメだったか、なんとなくお分かりいただけるのではないでしょうか?

それではダメダメなポイントについて説明していきます。

 

ポイント①:カッコつけたり背伸びしたりする必要は全くない!

医師を目指した理由や理想の医師像などについて聞かれた際に、

「生命の尊厳が〜」のような言葉は不要です。

変に難しいことを述べて、いわゆる”意識高い系”を装うのは逆効果です。

試験官は医療界でキャリアを十分積んできた

大ベテランであることがほとんどなのですから、

社会に出たことすらない者がそんなことを語ったところで相手にされません。

試験官は受験生の”素”が見たいのです。

だから私の場合は、「祖父のように病気で苦しむ人々の力に

なりたいと思ったからです。」とシンプルに答えればよかったのです。

あとはこれに少し肉付けをして話せば良いだけです。

生命の尊厳なんてパワーワードは入りません。

ありのままで自然なコミュニケーションを取れる人が合格することができます。

 

ただし、「自己PRをしてください」のようなお題の場合には、

自分のことを少々盛って話すことも必要になります。

この場合では、自分の本当のレベルよりも少し高いレベルの体で話すと良いでしょう。

あなたがピカチュウLv. 20であれば、ピカチュウLv. 40のつもりでいきましょう。

理想の自分がポッチャマLv. 40だったとしてもポッチャマになりきるのはダメ。

水タイプのワザ使えないくせに「"なみのり"使えます!」は見抜かれます。

まだ”でんきショック”しか使えないけど「”10まんボルト”できます!」はOKかな笑

私の友人は平社員ならぬ平部員だったのにキャプテンだった体で面接に臨み

良い結果を得ていたので一概には言えないですが、

自分の演技力?にあったレベルで話を盛りましょう。

 

ポイント②:自分の言葉で語ろう!

試験を受ける大学について、ホームページやパンフレットを利用して

面接に使えるネタを探すのは大切な作業だと思います。

しかし、そのネタをそのまま面接で話すのはご法度です。

面接官をよく担当する教授と面接試験についてお話しさせていただいた際、

「医学部の教育理念をそのまま志望動機にしてくる学生はその時点で落とす」

とおっしゃられていたことをよく覚えています(私もその一人だわ…)。

すべての試験官がそうしている訳ではない(私が証拠)のですが、

そういうこともあるのだと注意してかかるべきではあるでしょう。

もし、教育理念といったものをネタに含めたいのであれば、

私のように第一声で使うのは避けましょう。

「私にとっての理想の医師像は△△であり、これを実現させるには

 〇〇を教育理念に掲げる貴校が最もふさわしいと考えたからです。」

といった感じの骨組みにしておいて、

あとからオープンキャンパスなどで得た、

受験校へのあなたなりのイメージや考えを付け加えることで、

この学校じゃなきゃダメなんだ!という思いをアピールしましょう

もし、「別に他の大学さんでも良いのではないですか?」

と試験官に言われてしまったら、私ならその場で卒倒する自信があります。

そう言われないようにするためにも、あなたの想いが十分伝わるように

あなた自身の言葉で話すようにしましょう(なんだか愛の告白みたい…)。

 

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今回はポイントを2つ挙げて、医学部の面接試験についてお話ししました。

もし、分かりにくい点やもっと知りたい点があったり、

私に質問したいこと相談したいことがあったりしましたら、

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気軽にメッセージを送っていただければと思います。

それでは失礼いたします。

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