#06 CBT9割超えの現役医学生が教える「CBT勉強法」
Computer Based Testing
こんにちは、スミシー医ハーサカです。
今回は、医学生なら誰もが通らなければならないCBTについてお話しします。
CBT合格は臨床実習に進むために必須ですので心して臨まなければなりません。
とはいえ、ぶっちゃけた話、普通に医学生していれば落ちることはまずありません。
医学部の6年間を無難に過ごすにはみんなと同じことをすることが王道です。
そのため、CBTに合格以上のものを求めないのであれば、
周囲がQB CBTを解き始めた時に自分も開始し、数回周回すればそれで十分です。
では今回、なぜCBTの勉強法について記事を書こうかと思ったのか?
それは、CBTの、臨床実習の参加資格を得ること以外に大切なことを
みなさんに知っておいてほしいからです。
1つ目:マッチング
「医学部に入れば就職活動をしなくてもいい!」
と思っている方もゼロではないかと思います。
しかし、医学生は初期研修を行う病院を決めるために、
”マッチング”と呼ばれる医学生版就活を自ら行わなければなりません。
マッチングとは、研修病院と学生とがそれぞれに採用したい学生、
研修したい病院を選択・順位づけする方法が採られています。
病院側は学生を選ぶ際にCBTの成績を考慮することがあります。
例えば、研修を希望する学生が多い都市部などの病院では
CBTの成績で足切りを行うところもあるそうです。
よって、人気の病院で初期研修を行いたいと考えている方は、
本気でCBT対策に取り組んだ方が良いでしょう。
(マッチングについては今後詳しく取り上げたいと思います。)
2つ目:CBTの先を見据えた勉強のススメ
先ほど言ったように、
CBTに合格するだけであればQB CBTを数回周回しながら
全体像をつかみ臨床医学の分野を中心的に学習していけばなんとかなります。
ただ、CBTを合格すれば良いものとして片付けてしまうのは勿体無いです。
「医学部に合格するにはいつから勉強し始めれば良いですか?」
と医学部受験を目指す高校生が質問しているのをよく見かけます。
受験勉強のようにゴールの存在する勉強に関して、
勉強をいつ始めれば良いのか?という疑問を持たれる方が多いと思いますが、
医学部での勉強において、CBTはその良いきっかけになると考えます。
CBTもOSCEも卒業試験も国家試験も直前に猛勉強すれば
合格できることはこれまで多くの先輩方が証明してくれています。
ですが、試験を突破するためだけの勉強でいいのでしょうか?
「知識は身を助け、無知は身を滅ぼす」
医師の仕事はまさにこの言葉を体現していると思います。
付け焼き刃的に得たことは知識とは言えません。
コツコツと努力を積み上げいくことで初めて自分の血となり肉となるのです。
CBTは勉強習慣を身につける好機です。
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それでは私が実践している勉強法を簡単に紹介します。
①生理学や解剖学といった基礎医学をベースとした疾患や病態の理解に努めます。
②その理解の上に、それぞれに特徴的な症状や検査所見、治療法、合併症…
といった試験で問われやすい知識を上乗せしていきましょう。
③そして時間に余裕がある時にガイドラインや論文などの文献を利用することで
これらの知識を補完していきます。
④一緒に勉強する仲間を作りましょう。
そして、彼らに教えることで知識をさらに定着させます。
また、彼らから教わることも多いのでグループ学習はおすすめです。
こうした勉強習慣を臨床実習前に習得しておくことはその後の強みになります。
臨床実習ではレポート作成やカンファレンス・教授回診などでのプレゼン、
といった様々な課題を与えられると思いますが、
苦になるどころか楽しさすら感じられるはずです。
「これが私のなりたかった医師というものか!」という実感すら得られると思います。
QB CBTを周回していくうちに、苦手分野や理解の不足している点、
疑問に思う点が分かってくると思います。
まずはこれらの点を放って置かないで、
自分が納得いくまで教科書や文献を利用して調べてみることから始めてみましょう。
もし、分かりにくい点やもっと知りたい点があったり、
私に質問したいこと相談したいことがあったりしましたら、
当ブログのコメント欄やTwitterにでも
気軽にメッセージを送っていただければと思います。
それでは失礼いたします。